SDモデルのモーション調整

 

あおうさぎ様のSDモデルが揃いそうなんで、自分がSDモデルを使った時のことをメモ。
私も分からないことばかりなので、突っ込みつつ参考にしていただければ~

1、IKボーン補正
SDモデルにモーションを流し込んで一番の問題がIKボーンの位置。
これはモーション元のモデルとの体型差によって起きます。
IKボーンは座標が基準なので動きが大きくなりすぎるわけです・・・

解決方法はモデルに同梱されてるラミー様のモデル使用方法にある通り。
センターボーン、足IKをフレーム位置角度補正で位置XYZをそれぞれ0.4倍です。
これで足の位置がおかしい問題はほぼ解決します。

でも動きが小さく感じることもあり、今回は
数値をわざと大きめにしました。
X0.6、Y0.8、Z0.8だったと思います。
X値が小さいのは足が横に跳ね上がりやすいから。

ただし、当然大きく動くところは破綻します!
どうするかって、、、もちろん手作業!

手作業で打ち直すと補間曲線がリセットされるのには注意が必要。

補間曲線は自動設定のチェックを外すことで回避できます。


2、頭への腕のめり込み
頭の大きいSDモデルは手を真上に上げるとめり込んじゃいます。
これもフレーム位置角度補正、今度は角度を小さくします。
0.4倍でもいいのですが、腕のY、Zの角度を0.8、0.6倍くらい?

ただし、角度を小さくすると腕を下げる動きも小さくなります。
というわけで、今回は一括補正はせず手作業で直しました・・・
一括でモーション調整しても細かい破綻を直すのに手作業は必要だし~


3、上半身、下半身を大きくする
SDモデルは等身がないので準拠ボーンの上半身2がありません。
上半身2必須モーションだと上半身の角度が小さくなるのでは!?

と思い付いたので上半身の角度をフレーム位置角度補正で増してみました。
良さそうだったのでついでに下半身の角度もましまし。

ただ1つ問題があって、上半身の角度を増すと回転ターンが速くなります。
実は後で直そうと思ってたのですがチェック洩れしました・・・
何度も見てる本人がチェックで見逃すくらいなんで効果は気分の問題!?

等身の大きいモデルだと動作も大きくなり違和感が強くなりますけどね。


というわけで今回はここまで、、
手足の短い子供の動きは少し大きめにした方がいいという話があって、
この動画ではそれをちょっとやってみたかったんです。

でも逆に動きが小さくぎこちないのがカワイイ場合もあるみたい。
モーションの相性、カメラ、演出によっても見え方は違うので、
その辺は人それぞれかと思います。

ちなみに体格の違うモデル用のモーション調整には、
MotionConverterというツールもあります。

MotionConvertor配布場所
VPVP Wiki解説

SDに限らず体格差を精確に直してくれるツールですが、
SDの場合はだいたい0.4倍なので数値をいじった方がわかりやすいかもしれません。