リップの作業を楽にするMMDマクロの配布と説明です。
以前から公開してたのですが、今回条件判定を付けて更新しました。
条件判定のやり方は後日、別の記事にでもまとめます。
興味がある人はマクロファイルを見れば分かるかもしれません。
MMDマクロ本体をダウンロードして「macro」フォルダに入れて使ってください。
「リップpip」フォルダの中に6つのマクロが入っています。
1.リップオフセット
2.リップオフセットB(上書き)
3.リップ延長
4.リップ延長(ビブラート)
5.リップ登録
6.リップ初期化
1.リップオフセット
実行すると現在フレームの前後に選択中のリップのキーフレーム登録をします。
320フレーム目でマクロを実行すると上の画像のようになります。
4つのキーフレームの入力値は左から順に 0.0 → 1.0 → 0.8 → 0.0 です。
MMMで見るとこのような山型表示になります。
音源に合わせてリップを作る場合、タイムラインをカーソルで送りながら
あいうえおの母音が聞こえたところでマクロを実行していけばリップが作成できます。
前後にキーフレームが被った場合、
マクロの方で判定して山がいい感じになるように処理してくれます。
326フレーム目で続けて実行するとこのようなキーフレームになります。
単純に追加上書きするのではなく、繋がるように処理されています。
条件判定は2つあるのですが説明がめんどくさいので
326フレームの前後2フレームで実行するとどうなるかを下の画像で確認してください。
325フレーム目で実行
324フレーム目で実行
327フレーム目で実行
328フレーム目で実行
上の場合、329フレーム目以降で実行すると入力値は0がスタートになります。
もっと音を伸ばしたい場合は「リップ延長」のマクロを使います。
2.リップオフセットB(上書き)
マ行、パ行、バ行の子音で始まる場合は唇が一度閉じます。
それをするために上書きして最初を閉じるようにするマクロがこちらになります。
上の画像のようなキーフレームになります。
実際には上書きプラスアルファの処理なのですが説明は省略します。
3.リップ延長
オフセットで打ったキーフレームを後ろに引き伸ばします。
ここまで伸ばしたいと思ったキーフレームで実行します。
上の画像は331フレーム目で実行した場合。
声が聞こえなくなったな~というところで実行するとだいたいOKかと。
4.リップ延長(ビブラート)
リップを延長するついでにもう一つ山を作ります。
今回お試しで追加した機能で、キーフレームをだいたい3等分して作られます。
5.リップ登録
選択中のリップを1.0にして登録します。
ありがたみはあまりないですが、ホットキー登録すれば使い道はあるかも。
6.リップ初期化
選択中のリップを0.0にして登録します。
ありがたみがあまりないのは5のリップ登録と同じ
【ホットキーの追加について】
MMDマクロのマクロファイルはキーボードに登録することができます。
ダウンロードしてきたMMDマクロに入っている「hotkey.txt」を「hotkey.ini」に書き替えてから、メモ帳で開いてキーボード登録をします。
[Lip_set]
key=@
file=macro\リップpip\11_リップ登録.txt
[Lip_reset]
key=[
file=macro\リップpip\12_リップ初期化.txt
[Lip_offset]
key=;
file=macro\リップpip\01_リップオフセット.txt
[Lip_offset_b]
key=:
file=macro\リップpip\02_リップオフセットB(上書き).txt
[Lip_extend]
key=]
file=macro\リップpip\03_リップ延長.txt
たとえばこんな感じに書き加えればいいです。
「key=」の後に自分が使いたいキーボードを登録して、
「file」の方に使いたいマクロがあるフォルダパスを書き込みます。
配布しているマクロファイルにも「hotkeys.ini」を同梱しているので、
それを「mmdm.exe」があるフォルダにコピペしても有効になります。
連続作業をする場合はホットキー登録をすることでかなり楽になります。
音源を元にリップを作成する場合は、タイムラインをカーソルで送りながら、表示枠からモーフの「あいうえお」をマウスで選択して、キーボードを押していくだけでかなり高速で大雑把なリップが作れるようになります。
ダンス動画での歌唱リップならわりとそれだけで大丈夫です。
より丁寧なリップを作りたいならそれをベースにしてもいいです。
その場合はモーフ編集しやすいMMMやFace&Lipsをおススメします。
最初からMMMを使えば?と思わなくもないですが、
シンプルなものはこのMMDマクロで作った方が速いです。
タイムラインを行ったり来たりする必要がほぼないので
長くなりましたが説明は以上です。
MMDマクロを使った条件判定の注意点はまた別の記事にします。