全打ちとMMMのモーションレイヤーについて

モーション配布動画を投稿しました。以前、short版だったのをfull版にしたものです。

 

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ダンス全体についての感想はshort版を上げた時に書いているので、今回はモーションの全打ち箇所についてです。

 

今回のモーションの全打ち箇所はMMMのモーションレイヤーを使って作ってます。MMMのモーションレイヤーはモデル改造なしで多段モーションを作れる機能です。そして、作ったモーションはレイヤーを多段統合して全打ちモーションとしてvmd出力できます。

 

ただし、レイヤー統合するとレイヤーのーあるボーンは全フレームで全打ちになります。要所だけ全打ちにしたい場合は、出力したvmdからコピペして切り出さないとダメ。すべて全打ちになっても問題はないような気もしますけど。

 

マーシャルマキシマイザーではたとえば上半身を大きく回すところはモーションレイヤーを使った多段モーションから全打ち出力しています。全打ちになる前のモーションレイヤーはこんな感じです。

 

レイヤー統合して全打ちするとこうなります。

 

1フレームずつ根性打ちするよりはレイヤーを使った方がタイミングの微調整がやりやすいです。デメリットは使わない時も表示枠にレイヤーが表示されていてTLが少し見にくくなることでしょうか。

 

この箇所のような複数の回転軸が混ざる動きは多段したり全打ちしないなら、立体的な動きは気にせずバッサリと切り捨ててしまった方が賢いかもしれません。

 

ちなみにMMMに限定するならレイヤー化したモーションはMMM独自形式のmvdという形式で全打ちにせず保存することができます。MMM独自のmvd形式の配布はあまり見かけませんが、最近だとツイッターでよく見かけるモーション、松山じろべえさんのSparkleでmvdファイルが同梱されています。

 

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MMMのモーションレイヤーが気になる方は一度SparkleのmvdファイルをMMMに読み込んで見るといいと思います。

 

私の方ではmvdファイルは配布してません。ピンポイントでしか使ってないmvdファイルを配布用にもう一度復元するのがめんどくさいのと、モーションレイヤー以外の全打ち部分が混ざってるのがめんどくさいからです。

 

たとえばここで肩を回すモーションなんですが・・・

 

肩を回す動きはモーションレイヤーを使って2つの回転を組み合わせて作っています。しかしそのままだと腰に当てている手首の位置が安定しません。

そこで腕切りIKを入れたモデルにモーションを流し込み、モデルの手首位置を固定したポーズをIKモデルから取得して全打ちモーション化してます。(手首は完全固定も不自然なので多少動かして位置調整しています)

 

というわけでmvdファイルだけではモーションが完結してないわけです。

 

もしこのあたりの調整をユーザー側でしたいなら両用腕IKなどの腕切IKをモデルに入れて直接調整するのがベストです。配布でも考えなければわざわざIKから全打ちファイルを作る必要はありません。

 

以上、全打ちは別に全部根性打ちしているわけではないよという話でした、手調整してることもありますけどね。最近ならNexGimaのモーション焼き込み機能を駆使すれば高精度な全打ちモーションを作れる可能性が広がると思います。