MME(MikuMikuEffect)はMMDのプラグインとしてよく知られてますね。
実は他にもいろいろ充実してきるのでその紹介記事です。
MME(ver0.37) 64bit / 32bit
MMDPlugin 64bit
MMAccel(ver1.59) 64bit / 32bit
MMDUtility 64bit
EffekseerForMMD 64bit
MMDBridge 64bit / 32bit
MMDBridgeRT 64bit
このうちMMDBridgeを除く5つが共存可能です。
全部入れるとこうなります。なんか強そう。
プラグインを入れるだけならMMEと同じで邪魔になりません。
というわけで今回のこの記事では全部入れてみたいと思います。
まずMMDを配布してるVPVPで最新のまっさらなMMDをダウンロードしてきます。
プラグインの多くは64bit限定なので、1.4 MikuMikuDance (64bitOS Ver)をDLします。
書いている現在の最新バージョンはMMDver9.26です。
1.MMDPlugin → https://github.com/oigami/MMDPluginInstallManager
MMDの準備ができたらMMDPluginをダウンロードします。
d3d9.dllとMMDPlugin.dllをMikuMikuDance.exeと同じフォルダの階層に入れます。
やはり同じ階層に新規にPluginフォルダを作成します(右クリック→フォルダの作成)。
これで他のプラグインを入れるための準備が整いました。
早速、MMEをダウンロードしてきます。
MMDPlugin内にMMEフォルダを作って中身をそこに移します。
MMAccelをダウンロードしてきます。
MMAccelフォルダごとMMDPlugin内に放り込みます。
同じようにMMDUtilityをダウンロードします。
MMDUtilityフォルダをMMDPlugin内に入れます。
やはり同じようにEffekseerForMMDをダウンロードしきます。
EffekseerフォルダをMMDPlugin内に入れます。
この時点でMMD内のフォルダはこんな感じになります。
共存できるプラグインはこれで全部です。(MMDBridgeは共存不可)
で、MMDを立ち上げるとこうなります。
放っておくと「ファイルが保存できません」というメッセージ出ますが正常です。
これは新規にファイルを立ち上げてpmmを保存してない時に出るメッセージ。
「pmmのバックアップを取りたいのに、pmmがないよ!」というわけです。
プラグインを入れただけですでに達成感がありますが、
ここから肝心の機能の紹介です。(MMEの使い方は割愛)
MMDPluginのメニューを直接使うことはありません。
クリックすると入ってるプラグインの種類を表示するだけです。
2.MMAccel → http://www.nicovideo.jp/watch/sm27853796
MMAccelはMMDにショートカットキーを作るプラグインです。
クリックするとこういう画面になります。
好きなキーボードに機能を割り当てましょう。
MMDの標準ショートカットはこちら。 https://www20.atwiki.jp/mmpp/pages/26.html
すでにショートカットがある機能を登録しても構いません。
キーボードが重複していなければ両方動きます。
ショートカットを削除したい場合は右クリックからクリアします。
個人的にはコピペ機能やモーフ登録、補間曲線コピペあたりを登録することが多いです。
集中的に作業をする前に使いやすいキーボードを登録してしまった方がいいかも?
3.MMDUtility → https://github.com/oigami/MMDUtility/wiki
MMDUtilityには幾つか機能があります。
まず自動バックアップ機能。
一度pmmを保存すると、定期的にバックアップを保存するようになります。
pmmを何も保存していないと保存できませんでしたというメッセージが出ます。
保存されたpmmはMMDUtilityの「autosave」フォルダの中に入っています。
pmmのバックアップは10個まで。
保存に時間がかかるpmmの場合、自動バックアップでMMDの動作が止まるのが少しわずらわしいかもしれません。
MMEの設定が記録されている場合、emmはバックアップ保存されません。
emmを復元する場合はMMEから最新のemmを読み込みましょう。
emmも保存されるようになりました。
(もし保存されていない場合、復元したいemmを読み込めば復元できます)
次に補間曲線パレット。
登録した補間曲線をショートカット操作できる機能です。
パレットの1~10の四角いボタンを押すと登録済みの補間曲線が設定されます。
「ショートカット」の横にチェックを入れるとキーボードの「F1」~「F10」がパレットのショートカットになります。
「設定」ボタンを押すと「補間曲線設定ウィンドウ」が出ます。
ここで選択した番号のパレットに自分で作った補間曲線を登録できます。
MMDUtilityに他に「選択モデル以外非表示」と「画面分割」があります。
画面分割はモーション作成時に4方向を見たい人向けです。
4.EffekseerForMMD → https://github.com/oigami/EffekseerForMMD
最後にEffekseerForMMD。
Effekseerというツールで作ったエフェクトを使えるようにする機能です。
使うためにはEffekseerを使ってエフェクトを作成しないとダメなんですが、
ユーザーが作ったエフェクトが幾つか配布されているのでそれを利用します。
まずEffekseerをダウンロードしてきます。
zipファイルを解凍してEffekseer.exeを開くとこんな感じの画面になります。
次に公式サイトにある投稿エフェクトをダウンロードします。 → DLリンク
zip解凍すると「~.efkproj」というファイルがいっぱい入っているので、
その中の1つをEffekseer.exeに読み込みます。(ドラッグ&ドロップ可)
「ファイル」→「出力」でエフェクトを標準形式で出力します(とりあえず倍率1倍)。
名前を付けて保存すると「~.efk」という名前のファイルが出力されます。
出力された「~.efk」という名前のファイルをMMDにドラッグ&ドロップすると、
Effekseer用のエフェクトを再生することができるようになります。
背景を黒化してモーフの「@エフェクトテスト」スライダーを有効にしてみましょう。
細かい調整はボーンとモーフでコントロールできますが、割と癖があるので慣れるまで時間がかかるかもしれません。(久しぶりに操作したらだいぶ忘れてた・・・)
「~.efkproj」というファイルはEffekseerでエフェクトを作成するためのプロジェクトファイルで、MMDには直接読み込めません。
Effekseer上で項目をいじってから「~.efk」として出力すると色や効果をいろいろ変えて出力できます。
以上、共存できる5つのプラグインの紹介でした。
プラグインを入れて使わなくても特に問題はありません。
どうしてもいらない機能がある場合は「~.dll」をフォルダから抜いてしまいましょう。
5.MMDBridge → http://mmdbridge.render.jp
http://mmdbridgert.render.jp
この他にMMDBridge、MMDBridgeRTがあります。
こちらはMMDの情報を外部レンダラーでレンダリングするためのソフトになります。
現在のところMME含めてプラグインと共存できません。
MMDBridge (物理+IKのvmd焼き込み選択画面) → http://mmdbridgert.render.jp
※64bit版のvmd焼き込みはエラーが出ることあり。(環境依存?)
※複雑なIKの焼き込みはできない。
MMDBridgeRT (グラボ必須です) → http://mmdbridgert.render.jp
※NVIDIAのグラフィックボード必須、重い。
※MMEと共存可能になりました(画像)。ただしビューを透過して重ねて表示。
MMEを入れる場合はMMDBridgeRTを入れたMMDを用意して、
「d3d9.dll」以外のMMEファイルを「MikuMikuDance.exe」と同じ階層に入れます。
「d3d9.dll」がMMDBridgeRTのものになっていることが必要です。
※日本語名フォルダに入れているとエラーがでることあり。(修正済み)
MMDBridgeの物理焼き込み・IK焼き込みはMMDの補助としても使えます。
CUDAでレンダリングするMMDBridgeRTはMMDの画質を一新していきそうです。
まだ限定的な部分もありますが、充実してくると面白いことになるかもしれません。
最後になりましたが、
質問や報告に答えてくださった制作者の方々に感謝いたします。
おいがみ様 MMDPlugin, MMDUtility, EffekseerForMMD
LNSEAB様 MMAcces
八田和磨様 MMDBridge, MMDBridgeRT
プラグインにはそれぞれReadmeや解説ページや動画があります。
細かい動作については必ずそちらを参考にしてください。