MMMとモーション支援ツール(OnlyMyNoteトレースメモ2)

トレースメモ2」って前の記事書いたのは3か月以上前なんだけど・・・

ブロマガは自分でもわざわざ検索することないし、
匿名不可の仕様上コメが付きにくいこともあってモチベ上がりにくいのです
そもそも解説する前に説得力ある動画作れって感じもあります。。。

前回は必要ボーンの表示枠とMMM(MikuMikuMoving)の話になってましたが、
今回はMMMを含めたモーション補助ツールをまとめておきます

MMMについては、げるPの「げるマガ」に詳しいのでそっちを見てください。
個人的には連続補間曲線表示軌跡表示はすごく便利だと思います。
MMMを使わなくてもモーションの理解に役立つと思うので見てみると面白いです。

というか今見直したら、使い方の説明はないかも?(げるマガの続きは??)
でもMMMはマニュアルページがあるんでそっちも要確認です。


1.Graph Editor ⇒ 動画 配布 
グラフエディタはMMMのプラグイン補間曲線と軌跡の表示編集ができます。
MMMのプラグインは「PlugIn」フォルダーに入れて起動すればそのまま使えます。



メリットは移動3軸の移動量と補間曲線を同時に確認できることです。
MMDの補間曲線がわからないという人も多く見かけますが、
GraphEditorで視覚化することで理解しやすくなるかもしれません。
ただし回転量の3軸表示はvmdの仕様上あまり役に立ちません。

ただしGraphEditor上での編集はあまりしない方がよさそうです。
私の使った感じだと2700フレーム前後から編集ができなくなったり、
GraphEditor上で付けた補間曲線がMMDで狂うという現象が起きました。
MMMでは問題ないので、どうもvmdの補間曲線処理がMMDとは違うようです。


MMDに読み込むと壊れてる補間曲線、初期化しないと修正不能。。。)

このエラーのせいで動画はMMMで出力、
さらにモーション配布のために補間曲線をやり直す羽目になったりしたのですorz


2.Vmd Motion Integrator ⇒ 配布
MMMの開発者MoggさんによるVmd編集ツールです。
多段化したモーションの角度のマージが可能です。



たとえばセンターのモーションを付けていると、
Z軸方向に少しずつずれているなんてことはよくあります。
一番簡単に直す方法は多段化して「センター親」を作って直す方法なのですが、
多段化したモーションは配布しにくかったりします。

Vmd Motion Integratorでは「センター」と「センター親」の移動量・回転量を
「センター」に統合したモーションをvmd出力することができます。
超便利といいたいところですが、統合すると補間曲線は壊れます。。。
補間曲線を付ける前に統合するか、あきらめて補間曲線を付け直しましょう。

MMDver9以降の「モーション位置角度補正」なら移動・回転の一括加減算もできますね。
多段化修正ほど細かい作業には向きませんが~


3.Vmd ファイルエディタ ⇒ 配布
モーションのvmdファイルの編集ツールです。
主に表情モーフの編集用に使うことが多いです。
vmd編集ツールはそぼろさんのツール(MMD_MotionWorks)もあるようです。

表情モーフはMMD/MMMともに別フレームコピーができません。
これらを一括で編集する時にVmdEditorを使っていました。
たとえばリップが「い」になる時に少し目を細めたりするのを編集したりします。

表情の連動はグループモーフを組んでもいいのですが、
目がパチパチしすぎと思って削除するとリップも消えてしまうのが難点。
(モーフ多段化でキャンセルモーフを作るという考え方もあるけど・・・)

あと表情モーフの編集はMMDよりMMMの方が数段ラクで視覚化できるんで、
まとまった作業はMMMでやった方がいいです。
Face&Lipsと比べてもモーションとカメラを持ち込めるMMMの方がいいかなと~
Face&LipsとMMMの開発は同じMoggさんなので使い勝手は似た感じです。

モーフの数値入力だけはMMDの方が使いやすいのでMMMでも対応希望ですけど・・・


4.Vmd Converter Graphical ⇒ 動画 配布
モーションファイルのvmdをcsvファイルに変換、またはその逆に再変換するツールです。
数列・文字列としてvmdをそのままいじれるのでVmdEditorよりも自由に編集できます。

ただし、改変したモーションをvmdの書式に自分で合わせないとエラーを吐きます。
あとcsvを直接編集するにはExelなどの表計算ソフトがないと難しいかもしれません。
メモ帳で数値の編集までするのはちょっと厳しめです。

フリーソフトで何が編集に向いてるのか私は把握してません。
Exelでも計算式をそれなりに使えないと難しい編集はできないので
VmdEditorの方が使いやすい方も多いかと思います。

配布元は消失したようですが、これを改変したVmdCoverterGuiは入手できるようです。
csv変換しちゃったらあとはツールが何かは関係ないですし。

個人的には補間曲線や外部親情報も分けて編集できると嬉しいのですが・・・
(現在の形でも編集できないわけじゃないです)


5.Multi Monitor ⇒ 動画 配布
ビームマンPが配布しているモーション支援用エフェクト(MME)です。
MMDの画面上に指定した別アングルからの映像を表示できるので、
モーショントレースの場合、センターZ軸のズレを確認するのに役立ちます。

エフェクトのMMM対応はMoggさんが行っていてMMMの配布ページで入手可能です。
ただし、MMM用はデフォだと使い勝手が少し違っていて、
別アングル表示画面がモデルの前に出てくるので少し使いにくいです。

表示画面をモデルの後ろに出したい場合は、
「MultiMonitor.fxm」というファイルをメモ帳で開いて書き換えます。
72行目の「pos.z = 0;」を「pos.z = 1;」に変えるだけでOKです。
※これはツイッター上でわたりさんに教えていただきました。

ちなみにMultiMonitorを動画の演出に使ったこともあるのですが、
MultiMonitorに表示される画面上だと透過テクスチャが透過しなかったりするんで、
やっぱりそういう使い方はやめた方が(ry

ミラー系のエフェクトと同様、シェーダーも基本的に非対応です。

=★~=☆~=★~=☆~
以上、トレースの際に使った支援ツールのまとめでした。

移動の補間曲線を付けるには「まろやか補間」も役に立つと思います。
補間曲線をなるべく自分で把握したかったので使いませんでしたが、
使った方がメリハリが付いたかなあと思う箇所もそれなりにありました。
最後は手動の調整が必須ですけどね。